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未だ実現せず

2009.08.24 *Mon
書きたいと思っていたけれど、ゆっくりパソコンに向かうことができませんでした。

終戦から64年。
テレビで印象的な番組「最後の赤紙配達人」・それから映画「硫黄島からの手紙」を観て、いつも頭の片隅にあることを「何とかしなくちゃ」と再び思ってみるのでした。

知識不足の私は、「最後の赤紙配達人」を観てはじめて、「赤紙」とは郵便屋さんが事務的に配達していたものではなく、役場の兵事係が”苦悩しながら”配達していたことを知ったのです。
そして、赤紙を配って出征した方の、戦死の報告までも背負っていたことを。
番組をご覧になった方はお分かりだと思いますが、命令に背いてでも戦地に赴いた村人の情報を残した仁平さんのような人がいたからこそ現在、当時の詳しい様子を知ることができるのだと実感しました。
全てを消し去るのでは同じことを繰り返すだけになるかもしれないけれど、事実を残すことでより庶民の本当の気持ちを伺い知ることができるし、そのやるせなさを共有することでこれからを考える材料になるのだと信じています。

「硫黄島からの手紙」ですが・・・怖いものが苦手な私は、この類の映画は興味があるものの決して映画館へ観にいくことはありません。
でもテレビでたまたまやっていたので観てみよう、という気持ちになったのでした。
時々目をそむけながらではありましたが、”観て良かった”というのが正直な気持ちです。
と言うのは、実際の「玉砕」の現場がどんなであったのか、頼みにしている応援が来ないと知ったときの彼らの気持ち、恐怖、想像してもしきれなかった部分が、緊迫感あふれるモノクロ映像と共に目で見て感じることができ、少し自分の気持ちとして理解することができたからです。
そして、私の祖父の兄が見たものはこういうものだったんだろうな、と重ねることができたのでした。

タイトルにある「未だ実現しない」ものとは、祖父の兄が亡くなったフィリピンの、その場所を訪れるという計画のことなのです。
最初に思い立ったのは学生のころで、確か彼が何年に志願していつ出征したのか等を祖父に尋ねたり(祖父の記憶もあいまい)、祖父の家がある市の市役所に電話をかけたり、亡くなった場所を亡くなった年に守備していた部隊を割り出す等して苦労して所属していた部隊を探し当てた覚えがあります。

祖父は理科系だったので、武器・戦闘機を造るのに有用ということで出征はしなくて済んだようなのですが、絵や字が上手だった祖父の兄は、自ら志願して出征したのでした。
昭和19年12月にフィリピンのパナイ島イロイロ市というところで、歩哨に立っていたところを狙撃され亡くなりました。(帰還した同じ部隊の方による)

歩兵78旅団、独立歩兵第355大隊

これが彼が所属していた部隊です。

あちこち調べ回っていた当時、そのパナイ島での様子が書かれた本「フィリピンの血と泥」の著者の方の直接お手紙を出すなどしていて(若気の至りですね)、幸運にもご本人からお便りをいただき、現地へ行ったらこうした方が良いですよ等いろいろ教えていただくことができたのです。
この方は陸軍中尉として昭和17年10月から終戦までパナイ島での指揮にあたっておられた方で、祖父の兄のことをお伝えすると「当時、分硝を14・5ヶ所置いていましたから(そのどれかになる)」とのことでした。

それらの資料を引っ張り出してきて懐かしく思いネット上で調べてみると、なんと92歳になられているにも関わらず、あちこちで当時の様子を語り続けられているらしいのです。

そんな訳で、「今やらなくちゃ」と再び思ったのでした。
慰霊の旅はまだにしても、お話を聞くチャンスがあるなら出かけて行ってお会いしたい、そう思うのです。

祖父の兄が亡くなったその日、菓子問屋をしていた祖父の家では「○○が帰ってきた!!」と曾祖母が大騒ぎしたそうです。
商売をよく手伝っていた彼が、お店にハタキをかけている、と曾祖母は言ったそうです。

帰ってきた彼の骨壷には石ころが入っていたそうです。
先ほど話した著者の方が「亡くなられた日が分かっているだけでも良い方だと思いますよ」とおっしゃっていたのですが、「硫黄島からの手紙」を観ると本当にそうだな、と思います。
最期を誰かに見届けられて、それを話してくれる方がいただけでも良い方なのかも知れません。

でも、そんな遠い島で亡くなった彼を、親族が誰ひとり訪ねていないなんて淋しすぎると思いませんか?

そこは、ゲリラの討伐作戦が繰り広げられた場所です。
お便りをくださった方も、BC級戦犯として服役されたそうです。
戦争とは本当に嫌なものです。





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パキスタンのラホールにて子育て中です。
私生活は不安がいっぱいですが、こちらでの生活を自分なりに楽しみたいと思っています。
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