This Archive : 2006年07月

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CROWEATERS

2006.07.26 *Wed
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行ってきました!ギャラリーカフェ!!
地元の人なら誰でも知っているフード・ストリート(食べもの屋さんがたくさん集まるエリアです)の入り口のすぐ傍にたつ建物です。
夕方には歩行者天国になり、昼間はうす汚れたように映るレンガ造りの建物たちも、夜のライトアップが始まると一転して趣のある素敵な空間に早変わりします。
お店の名前は『CROWEATERS』
”店内にカフェあります”なんて小さな看板が下がっていたけれど、ギャラリーにある絵画などの商談用という感じで、誰もがお茶できそうな場所ではありませんでした。
エアコンが寒いくらい効いた店内には、いかにもお金持ちそうなパキスタン人女性とその連れの外国人女性2人。
義父と長男、そして私の3人はとっても場違いでした・・・。
それでも堂々とゆっくり店内を見て回りました。
売られている絵はパキスタン人の手によるもので、ラホールの町並みが描かれている1枚などは、描き手のこの街に対する愛情が感じられるようなやわらかい色彩でなかなか素敵でした。
近くにパンジャーブ大学のアート・デザイン学部というのがあるのだけれど、この絵を描いた画家さんがそこで先生などしているのかなぁ、と想像してみたりして。
どれも可愛くて迷ってしまったけれど、私が買ったのはこちらの2点(↓)
P1010181.jpg

うすい紫のものはお金を包むもので110ルピー(約220円)、左のカードは80ルピー(約160円)。
丁寧な手づくりで、本当に欲しいものに出会えて満足したのでした。
店を出た後、義父が言いました。
「あそこはお金が掃いて捨てるほどある人が行くところだよ」

義弟が「何買って来たの見せて」と言うので見せると、ハナで笑われてしまいました。
「高いのは分かっているけど欲しかったんだもん、私にとってはデザイン料なの!」と言ってみたけれど、ちっとも分かってもらえませんでした。
じゃがいも1キロ24ルピーのここでカードひとつが80ルピーとはハナで笑うしかないんだろうな。
ここで見つけたものにヒントをもらって、今度は自分で作ってみよう!
そう思ってちょこちょこハギレを集めはじめたのでした。
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カプレワラ(生地屋さん)

2006.07.22 *Sat
今日は朝から義妹が子守りに来てくれていた。
女手が義母と私しかいないこの家では、子どもを交代で見ながら家事をしている。
3日分の洗濯ものを片付けなくてはならない今日のような日は、義妹がいてくれると本当に助かる。

かんかん照りの太陽の下、早速洗濯にとりかかった。
洗濯機はDawlanceという一応こちらの有名家電メーカーのものなのだけれど、もう日本では珍しくなってしまった2槽式だ。
排水が手動なので、洗剤を入れて回していた洗濯機が止まると今度はひねりを”排水”に合わせて水を流し、水をはっておいたタライに洗い物を移して何度もすすがなくてはならない。
もちろん洗濯機に水をはってすすぎもするのだけれど、何といっても同時に排水ができないから、タライに水をはってすすいだ方が水がキレイになっていくのが見えるし確かな気がするのだ。
洗濯をしながら子どもたちも洗い、あまりの暑さに私も服を着たまま水浴びをした。
こちらの太陽の光はハンパじゃないのだ。
1回目の脱水した洗濯物を屋上に干して、2回目に脱水した洗濯物を干しに行くころにはぶ厚いタオルまでもがすっかり乾いているという感じなのだ。
だからさっき水浴びしてびちょびちょになった私の服も、洗濯している間にまた乾いてしまった。

大量の洗濯物を洗い終え階下に戻ると、義母が行商の生地屋さん(自転車に積んできます)を呼び止めて品定めをしているところだった。
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バザールに比べたら圧倒的に少ない商品の中から、あっという間に3点お買い上げ(↓)
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その内の1つにはドゥバタ(頭にかぶる布です)の生地がないとかで、かなり安かったようなのだ。
3点で550ルピー(約1100円)。

バザールで1つ250~400ルピーくらいは普通だから、これは安い!

義妹は買ったばかりの生地を早速、水にひたして屋上に干しに行った。
(できあがった後で生地が縮まないように、一度水に濡らして乾かします)
実は私、生地を乾かすこの風景が大すき。
青い空と、そこに飛んでいきそうな薄い生地が涼しげで・・・
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そうめんが・・・!

2006.07.18 *Tue
待ちに待った日本からの荷物が、今日届いた。
というか、郵便局から連絡が入ったので、義父と一緒に受け取りに行ってきた。
家を出たのが午後12時すぎだったから、かなりの暑さだった。

電話で郵便局の人が言ったとおり、2Fの部屋へ。
そこには海外から届いたらしい荷物が無造作にごろごろころがっていた。
「こんなにおっきい荷物だよ~!」と両手を広げてみせる郵便局の人は、一目で私たちがそのおっきい荷物を取りにきたのだと分かったようだった。
「○○さんでしょ?」
見渡してみると、確かに私の荷物はその部屋の中にある、2番目に大きな荷物だった。
伝票には見慣れた母の字。
大きな荷物を抱えて外に出、リキシャを探したのだけれど見つからず、仕方がないのでスクーターに荷物をのせて、ずいぶん遠くまで義父と歩いた。
どうやら郵便局前でリキシャが客待ちをするのが禁止されたようだ。
家につくなり早速荷物を開けて、そうめんを作った。
母が乾燥ねぎと生姜、それからしいたけの煮たのを入れてくれていたので、思ったよりにぎやかなそうめんになった。
韓国のりもちぎって入れて、大満足。


(↑)私が写真を撮る間、おあずけをくらって思わず三角座りで待ってます。
長男は、食べ終わった後もしばらく「つるつる、おいしかったね~」と言っていた。
ありがとう、おかあさん。

そして、荷物が入ってきた大きな段ボールは・・・子どもたちのおもちゃになったのでした(↓)
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次男、枕やシーツに当たる部分だけハゲてます・・・。

実は今日、もうひとついいものを見つけた。
帰りに乗ってきたリキシャが止まっていたすぐ傍に、「ギャラリーカフェ」なるおしゃれな店を見つけたのだ。
外からちょっとのぞいて見たのだけれど、パキスタンらしさの出ている、けれどやりすぎじゃない感じのいいデザインの鏡や写真立てなどが見えた。
他にも細々としたものが置かれていたのだけれど、どれもセンスがよさそうだった。(パキスタンでこれは希少!)
今日は慌ててリキシャに乗らなければならなっかたけれど、機会を見つけて絶対見に行こうと思う

常連さんのババ

2006.07.16 *Sun


朝起きて、吹き抜けになっている部分から空を見上げてみた。
午前9時。
もう強烈な日差しが階下の床を真っ白に見せていた。
今日は暑くなりそうだ・・・。

今日は先生のところもお休みなので、ゆっくり朝ごはんを食べ掃除にとりかかっていた。
遠くから、にぎやかなたいこの音が聞こえてくる。
たいこの音はどんどん近づいてきて、袋小路になっている私たちの家のある路地まで入ってきたようだった。
中2階にある台所から外をのぞいてみると、やっぱり、毎週やってくる常連の物乞いのおじいさん(ババ)だった。
物乞いはしょっちゅうやって来るのだけれど、いろんなタイプがいる。
自分が杖がわりにしている木の棒で、玄関のドア(鉄製です。響きます)をガンガンガン、としつこく叩く人や、親子でやってきて玄関前に座り込みをする人・・・。
今日やって来たババは、たいこの音はにぎやかだけれど、態度が控えめで何かスキなのだ。
台所にいた義母は階下に下りて玄関先で長男に10ルピーを渡し、「おじいさんにどうぞして」と言っていた。
片手に次男を抱えた義母がババに言う。
「この子、ちっともミルク飲まないの」
するとババはたいこを打ち鳴らしながら、次男のために即興でつくったナット(ムハンマドを賛嘆する詩)のようなものを歌うのだった。
義母がババに訊ねる。
「マサラ(レンズ豆のカレー)とごはんがあるけど、食べる?」
「お腹空いてるんだよ、何でもあるものでいい。」
こういうときの義母、わたしは好きだ。
先日ダルバールに行ったときも、帰りのリキシャの中でハルワをナンに包んで用意し、下りるときにリキシャのおじさんに渡していた。
人に何かをしてあげる時って、気持ちが大切だなと思う。

ババは、「神さまがきっといいようにしてくださるよ」と言って去っていった。
明日からまた暑くなりそう。
明日のラホールの最高気温は44℃、あさっては46℃だそうだ。
しかも風速1(m/s)とかなんだけど・・・。
また暑さと停電と睡眠不足と戦わなくちゃ。
ごはんを食べるババ(↓)頭に布を巻いているときといないとき、ずい分印象が違いませんか??
P1010008.jpg


ちびちび飲んでます

2006.07.15 *Sat


これ、私がちびちび大事に飲んでいる緑茶です。
普段はこちらに来る前にコストコで買った、大きなパックの麦茶を飲んでいます。
この麦茶は、麦の形そのままがリプトンの三角ティーバッグみたいなものに入ってるもので、香ばしくて美味しいんです。
けれどここ数日のラホールはいいの?っていうくらい涼しくて(といっても30℃台後半です)、ふとこの緑茶が飲みたくなりました。
宣伝するわけではありませんが、「茶どころ宇治田原 谷村福松園本店 御銘茶 高級白折」と書かれています。
日本で私たちが住んでいるところでは手に入らないので、今回は母にお願いして持って来ました。
「高級白折」だけあって、お高いんだそうです。
味もステキです。
今までに飲んだどのお茶でも味わったことのない、不思議な甘さが一番の特長です。
冷めてもちっとも渋くならないので気に入っています。

今日は来客が多くて、ばたばたと応対しているうちに1日が終わってしまいました。
大事な緑茶は、熱いのを一杯飲んでほっこりし、残りは冷蔵庫に入れました。
もうしばらく、この過ごしやすい天気が続いてくれたらいいなぁ。

Mおじさん宅周辺

2006.07.12 *Wed
Mおじさんのお宅へお見舞いに行ってきたので、Mおじさん宅周辺を紹介します。
こちらでは電話などせず、いきなり訪ねるのが基本なのでMおじさんには会えなかったのだけれど・・・。
聞けば仕事に出たということで、それくらい元気ならよかった、とホッとしました。

Mおじさん宅はラホール旧市街にある12の門のひとつ、モチゲートから少し奥へ入ったところにあります。
モチゲートの入り口にはアーモンドやピスタチオなどのナッツ類、炒ったひよこ豆などを山積みにして売っている店が並んでいます。
この入り口は、客待ちのリキシャやチンチ(オートバイを改造して作った乗り物)がたくさんいて、いつも賑やかです。
そこから少し奥へ入ると今度は子どものおもちゃを売る店が両脇にずらりと並び始めます。
シールや風船、くるまや飛行機、細々としたおもちゃが並ぶ小さな店は、日本の駄菓子屋のような雰囲気です。

これがMおじさん宅へ続くチャッジャの下にあるトンネルのような路地(記事『チャッジャのこと』参照)。
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昼間でも暗く、電気がついています。
このトンネルの途中には、表通りにあるプーリ屋さん(プーリとはナンと同じような生地をたっぷりの油で揚げたもので、朝ごはんによく食べます)の仕込をする部屋があって、いつも揚げる前のサモサやプーリがたくさん並べられています。

Mおじさん宅からチャッジャを抜けて出てきたところにある三叉路↓
P1010020.jpg

右手のほうへ入るとこんな感じです
P1010021.jpg


ババになる!?

2006.07.11 *Tue
昨晩、遊んでいた長男が何の前触れもなく「Mおじさん、Mおじさん!」と言い出した。
今までにも、子どもが誰かの名前を突然言い出すと、その人が家に訪ねてくることが度々あった。
来てもいないのに「あな(義妹)-、あんくる、きたよー!」というとその夜、嫁いだ義妹がだんなさんと一緒にやって来たりするのだ。
だからきのうも「突然どうしたんだろうね、今日あたりMおじさん来るのかな?しばらくこっち来ないもんね。」と義母が言っていた。
私もMおじさんの登場を心待ちにしているものだから、来てくれたらいいなー、くらいに思っていた。

そして今日、Mおじさんに近いTおばさんがやって来て言った。
「きのうの晩、M事故に遭ったんだよ・・・」
Mおじさんの乗ったバイクとリキシャとの軽い接触事故だったようで、幸い手足に少しケガをした程度だったのだけれど、驚いた。

こちらには、ババと呼ばれる不思議な力をもった人がいて、何かというとその人のところへ言ってお伺いをたてるのだ。
日本で言うと千里眼みたいなものかなぁ?
何か大事なものを失くして困った時とか、子どもがミルクを飲まないけど何の問題だろうとか、何かうまくいかない時、困ったとき、人びとはババのところへ行く。
日本でも子どもは純粋だからいろいろ見えるとか言うけれど、ちょっとわが子の言動にドキっとしてしまった私・・・。

下の写真は、今日の記事とは関係ないのだけれど、バザールで見つけたステキな観賞用植物。
おじさんに値段を聞くと、ガラスの入れものも一緒で80ルピー(160円くらい)だそうです。
日本でも夏になると水に浮かんだ葉っぱとか、観賞用のカワイイ竹とか見かけますね。
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ダルバール

2006.07.07 *Fri
今日は七夕。
私たちは朝のお祈りの後、ムルターンから来ている義父の妹とその子どもたちと一緒に、ダータ・ガンジ・バクシュ・ハジュベリ廟に行ってきました。
きのう夫から送られてきたありがたいお金で義母がハルワ(刻んだココナッツやアーモンドの入った甘い食べものです)を作り、60枚のナンも用意しました。
「ダータ・ガンジ・バクシュ」とは「与える人」という意味で、11世紀の聖人が貧しい人びとに常に施しを行っていたことに由来しているといいいます。
今でもその伝統が受け継がれ、貧しい人びとのための救済が施されていて、ダルバールに沿った通りには施しのためのゴハンを作る店がずらりと並んでいます。
義母が決して充分とはいえないお金の中から、人さまに施しをしようとする気持ちはすばらしいなぁと思う一方、夫が時々言っていた「イスラームでは、お金があるのに出し惜しみする人が一番恥ずかしいんだよ」という言葉を思い出し、義母の行動に納得した私なのでした。

私たちが喜捨をするため中に入り、ハルワとナンを抱えてうろうろしていると、1人のあばあさんが声をかけてきました。
「誰かが、私が代わりに貧しい人たちに渡しておくから・・・なんて言っても絶対渡したらダメだよ、あの人たちは自分で食べてしまうんだから」
こういう人たちがいることは、本当に悲しいことです。
そして同時に、彼らは何のためにダルバールに来ているのかと思ってしまうのです。

夫の知り合いの中に、とっても打算的な人がいます。
彼の打算は女の私にとってはかなり受け入れがたい種類のものです。
彼はお金を持っていそうな女性ばかりに結婚を申し込み、ついにイギリスに住む3人の子を持つパキスタン人女性と結婚しました。
彼女との間に1児をもうけたのにも関わらず、結局彼女の収入ではイギリスのビザが下りずに離婚してしまいました。
そしてつい最近別の女性と結婚し、彼女の父親がアメリカにいるとかで、そのつてで間もなくアメリカのビザが下りるだろうということらしいのですが・・・。
彼は一日5回の礼拝を欠かさない人で、多分狙った女性と結婚できますように、とかイギリスのビザが下りますように、とかドゥアー(何か具体的にお願い事があるときにするお祈りです)もしてきたのでしょう。
客観的に見ていい気持ちのするものではありませんが、彼はそれには気づかず、神さまが自分の願いを聞き入れてくださった、と思っているのでしょう。

ダルバールに出没するという親切ぶって食べ物を騙し取るひと、夫の知り合い、こういう人たちを見ていると宗教の意味って何だろう、という疑問が頭をもたげてくるのです。
イスラーム教徒だからもっとできた人間でないとダメだとか、そういうことを言いたいのではないのです。
どこの国のどんな宗教の人であっても、殺人や窃盗、さまざまな悪いことをする人はいます。
けれど神さまを信じているからには、自分の言動が人として恥ずかしくないものなのか、自分のする言動が神さまに対しても胸をはれるようなものなのか、立ち止まって考える余裕をもってほしいと思うのです。

でも、彼らは自分の言動が恥ずかしいものと思わないからやるんですよね・・・。
なんだか分からなくなってきました・・・。
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ありがとね

2006.07.05 *Wed
今日、夫が単身日本に行ってから、初めての送金があった。
私たちにとって、待ちに待った送金。
充分、とは言えない額だけれど、夫がどんなに大変な思いをして送金しているか知っている私は、本当にありがたく感じる。

どうもありがとうね、ひとりでご苦労様。

これも私がようやくナマーズの言葉を覚えてナマーズをし(朝だけなんだけれど・・・)、これまたようやく覚えたドゥアーの言葉でドゥアーをしているからかな??
イスラーム教徒にとってはお金は神さまが下さるものだからだろうか、一般に夫や息子からの送金でゴハンを食べているパキスタンの家族には、その送金のウラにあるそれぞれの苦労を想像し、労う態度が欠けているように感じる・・・のは私だけだろうか?
私は日本人なので、どうしてもお金を稼いできてくれる人に感謝してしまうのだけれど・・・。

時々夫が言っていたっけ。
「お腹がすいて起きることはあっても、お腹が空いたまま寝ることはないでしょ?」って。
そうだ、私たちには雨露しのぐ家がある、食べることだって決して贅沢はできないけれど充分だし、服だって欲を言えばもっと作りたいけど着る服がない、なんてことはない。
これは気休めではなくて、本当にそう思う。
神さまのことは、ナマーズを始めてもまだよく分からないけれど、私たちみたいにまっすぐ努力している人間をいつかはいい方向へ導いてくれるような気はしている。
今大変でもちょっとずつ良くなるよね、家族みんなで暮らせるようになるよね?

生まれるものあれば・・・

2006.07.03 *Mon
義母のマム(母方のおじ)が亡くなった。
つい1ヶ月ほど前、グジュランワーラにある彼の家を訪ねた時はいつもと変わらない様子だったのに、ほんの1週間前から体調を崩してラホールの病院に入院していた。

折りしも訃報が入ったその時、それを知らない義父と義母はマムの病院へお見舞いに向かった後だった。
このマムは義母の母の一番上の兄で、11人の子どもたちを育て上げた。
私は2~3度会ったことがあるだけで、いつも彼の特等席、チャールパイの上に静かに座っている姿しか覚えていない。
病院に彼がいないことを知った義母たちは、帰ってくるなりグジュランワーラに向かう用意を始めた。
私には「この暑い中人がたくさん集まるし、子どもたちは連れて行かない方がいいよ」と言った。
けれどほんの1ヶ月ほど前に会った彼を思い出すと、最後のお別れをしないのは申し訳ないような気がして、一緒に行くことにした。

彼の家は玄関が開放されていて、既にたくさんの人が集まっていた。
彼はいつものチャールパイに寝かされていた。
すぐ傍には長年連れ添った奥さんが座っていて、義母と彼女は抱き合うなり泣き出した。
いつもは何でもガハハ、と笑い飛ばすような勢いのある彼の娘たちも一点を見つめて下を向いていた。
息子たちはゆっくり悲しむ間もない、と言った様子で彼の周りに大きな氷を置いたり、やって来た弔問の親族たちを迎えたりと忙しくしていた。
生前の彼についてほとんど知らない私だけれど、彼の婿や嫁たちまでもが涙を流して力なく座っている様子は、それだけで彼の人柄が窺えるようだった。
彼の亡骸を目の前にして、やっぱり人が死ぬって不思議だな、と思った。
生きていることと死ぬことの違いって、動かない、痛みを感じないことだけなのだろうか?
生きているときと同じ穏やかな表情をして横たわっている彼をいくら眺めても、その答えは見つからない。
ただ、そこには見えない神様の力を感じるばかりだ。
どんなに愛し合っているものどうしでも、自分にとってどんなに大切な人であっても、その死はそれぞれに与えられるもので、自分の力ではどうにもできないのだから。
まだまだ神様のことを信じきれない私だけれど、もし信じきることができたら、あらゆる逆境を何とか乗り越えていけそうな気が漠然としている。
考えてみれば、結婚式には何度か行ったけれど、こちらでお葬式(私がいたのはお通夜だったけれど)に行ったのはこれが初めてだ。
そして、誰かが亡くなった家で食事を作ることができないということを、今回初めて知った。

お年寄りにとって、この暑さはきびしかったんだろうな・・・。私の故郷、琵琶湖に沿って立ち並ぶ昔ながらの家々にも、夏になるとお葬式があちこちで出ていたのをふと思い出した。





おめでとう

2006.07.01 *Sat
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昨夜、とってもおめでたいことがありました。
ウチの玄関先から歩いて20歩くらいのところに、義父の妹が住んでいるのだけれど、そこの長男のお嫁さんに2人目の赤ちゃんが産まれたのです。
赤ちゃんは女の子でした。
昨夜12時ころの手術だったらしいのでお誕生日は7月1日です。
彼女の上の子は、うちの上の子と半年くらいしか違わないので、いつも一緒に仲良く遊んでもらっています。
とっても細い彼女は、どうやら骨盤が小さいらしく、今回も帝王切開だったようです。
3~4日ほど前からあちこちの病院で診てもらって、「1週間前に手術するべきだった」とか
「来月(7月)月4日に手術しましょう」とかいろいろ言われた末、結局昨夜遅くに、ラホールでは有名な病院で帝王切開となりました。

私、以前ブログにも書いたんですけど、パキスタンのお医者さんって信用できなくって、自分はここでは赤ちゃんを産む勇気がありません。
おとといと昨日、上の子をかかりつけのお医者さんへ連れて行きました。
「もう熱も下がって元気にしているし、今日は注射はしないでください」と言ったのです。
そしたら「昨日も注射はしてないでしょ?」だって!!
「まさか別の子にするはずの注射をうちの子にしたんじゃないでしょうね?!」と詰め寄ってしまいました。

夕方から早速赤ちゃんに会いに行ってきました!
ママもとっても幸せそうでしょ?
日本の病院と違って、赤ちゃんを触る前に手を洗ってくださいとか、小さい子どもは病室には入れませんとか、カタイことは一切ありません。
病室の外の廊下にはそれぞれの親族たちが敷物をしいてたくさん集まっていて、そこに赤ちゃんを連れ出して自由に面会しています。
それにしても純パキスタン人の赤ちゃんはやっぱり目鼻だちがハッキリしていますね。
きのう産まれたばかりとは思えないしっかりした顔してますよね。

やっぱり赤ちゃんが産まれるって自分のことのように嬉しいものです。
帰りのリキシャの中で、胸いっぱいになっていた私です。 
もうじきMおじさんのところにも、もう1人生まれるんだよね。うふふ
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プロフィール

りむしゃ

Author:りむしゃ
パキスタンのラホールにて子育て中です。
私生活は不安がいっぱいですが、こちらでの生活を自分なりに楽しみたいと思っています。
※現在日本にいるので、お休み中です。



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